日本人の健康寿命は70歳台前半!
省エネルギー性能は当たり前、健康を守れない住宅は全て欠陥住宅?
日本人の健康寿命は『男性70.42歳、女性73.62歳』
■平均寿命が男女とも80歳の大台を超えたが?
2014年版【厚生労働白書】が公表され、我が国の平均寿命は、男女ともに80歳の大台を超えて、引き続き世界1位の長寿社会を達成しています。
しかしながら今大きな問題となっているのは、その長寿が健康な状態で実現できているのかと言うことで、健康な状態を保っている長寿は「健康寿命」と名付けられています。
健康寿命とは、自立した生活ができる生存期間のことで、2000年にWHO(世界保健機関)によって公表されました。平均寿命から介護年数(自立した生活ができない期間)を差し引いた年数が健康寿命です。
■WHO(世界保健機関)に認定された「健康寿命」。
WHO保健レポートでは、日本人の健康寿命は2004年、男性72.3歳、女性77.7歳、全体の平均75.0歳で平均寿命と共に世界第1位と発表されています。しかし厚生労働省は、2010年の統計で日本人の健康寿命は男性で70.42歳、女性で73.62歳と発表しています。数値の違いは、健康寿命の定義の違いによるもので、医療機関に通院しながらの健康寿命をカウントしていないからです。左図は主要国の平均寿命と健康寿命の差を表したものです。GDPの順位は、貧富の差を表していますが、キューバなどのように平均寿命及び健康寿命も好成績の国もあります。
主な国の平均寿命と健康寿命の比較(2013年:国際統計のため数値に変動有り)
国 名 | 平均寿命 | 健康寿命 | 寝たきり期間 | GDP※順位 |
---|---|---|---|---|
日本(男性) | 80.2歳 | 70.6歳 | 9.6年 | 12位 |
日本(女性) | 86.6歳 | 75.5歳 | 11.1年 | 12位 |
アメリカ | 77.3歳 | 69.3歳 | 8.0年 | 2位 |
イギリス | 78.2歳 | 70.6歳 | 7.6年 | 15位 |
ドイツ | 78.7歳 | 71.8歳 | 6.9年 | 16位 |
フランス | 79.7歳 | 72.0歳 | 7.7年 | 11位 |
中国 | 71.1歳 | 64.1歳 | 7.0年 | 79位 |
イタリア | 79.7歳 | 72.7歳 | 7.0年 | 17位 |
スペイン | 79.6歳 | 72.6歳 | 7.0年 | 19位 |
ノルウェー | 79.1歳 | 72.0歳 | 7.1年 | 1位 |
キューバ | 77.1歳 | 68.3歳 | 8.8年 | 90位 |
※GDP(国内総生産)1年間の生産物やサービスの金額の総和。[健康寿命.net]より
■ストレスの少ない環境が健康寿命を長くする。
免疫力は体温が1℃下がると、30%も低下し、1℃上がると60%も上昇するそうです。免疫力が下がると、風邪をひきやすくなるだけでなく、調子が悪かったり、体の生理的な仕組みが関わり合って、さまざまな悪影響を及ぼすことが判っています。
特に温熱環境が及ぼすストレスは近年、低体温症の増加に現れています。介護を必要としない健康寿命を延ばす為には住宅の高断熱性能が最も重要です。 ヨーロッパ各国は長寿であると共に寝たきり期間も平均7年と我が国の女性と比較して4年以上も短いことが判ります。中国も平均寿命は短くても寝たきり期間はドイツに続いて最低クラスで経済的にあまり豊かではないキューバも9年弱で我が国の男女よりも長くなっています。
■断熱性能の悪い住環境で低体温症が慢性化?
低体温とは36.2度以下の体温と定義されています。
もともと、正常な人間の体温は36.8度+-0.3~0.4、つまり36.5度以上ないといけないのですが、36.2度以下の人が増えており、ひどい場合は35度台という人も多いようです。
年間1万2000人の患者を調べた医師の報告では、95%以上が低体温症だったと言うことです。高い人でも36.2度ぐらいで、病気の方はおしなべて体温が低い人が多いということです。病人ばかりではなく健常者の体温も下がってきており、50年前のデータでは36.8~9℃ですが2009年の日本人の平均体温は36.2℃で0.7℃も平均体温が低くなっているようです。一番大きな原因は、昔と比較すると圧倒的に運動量が落ちているということです。圧倒的な運動不足によって、筋肉が少なくなり、体温が下がったと言えるようですがエアコンの登場で、就寝中も、エアコンをつけて、適温で汗をかかない環境で生活している方が非常に多くなったということの様です。
■エアコンの使用量を減らす高性能住宅。
エアコンが原因と思われてしまいそうですが、実は全く逆です。エアコンはヒートポンプで空気中の熱を汲み上げて暖房する省エネ機器です。それでは夏のエアコンがいけないのでしょうか?それもまた濡れ衣です。住宅が高性能でない場合、エアコンは各室に1台が常識です。これが最も危険な使用方法です。
エアコン暖冷房はせいぜい一件の家で2台以下が高性能住宅の常識です。例えば、40坪のオール電化住宅であれば、月平均1万2000円が上限、中間期であれば8000円程度の電気料金で暮らせる住宅であれば、室内の体感温度が壁や床・天井と変わらないために夏も冬も温度に対する不快感を感じることのないヨーロッパのような高性能住宅が実現します。 清川工務店は、そのような高性能な住宅に皆様がお住まいになられるよう様々な工法の集積でお応えしております。まずは清川工務店にご相談下さい。